昨日の進撃のアニメ

フロック……原作読んだ時は嫌いなキャラだったんだよね。
　調査兵団である事を軽く見てたり、生き延びたアルミンにきつい台詞向けたりで。
　でもアニメでその表情とか台詞とか見聞きしたら……。
　あれ？
　こいつ、ミカサやアルミンを巻き込みたくなかったエレンに、「悪い奴」になる役割振られたの？　と思えてしまった。
　エレンは、ミカサやアルミンには生き延びてほしかったけど、フロックに生き延びられる未来を与えようとはしなかった。
　憎まれ役になって誰かに殺される運命を背負わせてもいいと無意識のうちに考えて、己の計画に巻き込んだ。
　そしてフロックもそれに気づいてる。
　だからジャンに「お前らは自由だ」「もう戦わなくていい」と笑顔で告げた。
　そこに自分は含まれていないんだよね。
　「自由」も「戦わなくていい」も他の仲間に向ける言葉。
　自分にはその選択肢がないんだわ。
　あの４年前の特攻で１人だけ生き延びてしまった時から、戦わない人生も自由も、求めてはいけないものになってしまってる……。
　やってる事は悪役なんだけど、そこに気がついてしまうと……。うーん、複雑だな。