「農家の常識は社会の非常識」にうんうん、で。
不意に子供の頃の事を思い出しました。引っ越しする前の小学校3年までは、お隣が大きな南部曲がり屋の農家でした。
牛小屋からこんにちはと入って進むと、奥に人の住む側の玄関がありました。
毎日朝の5時には隣のトラクターの音で起こされました。
小学校2年の時には、トラクターの運転を体験させられました。
なるほど、免許なくても公道を走るのでなければ許されるのですね。しかし小学校2年の(それも他所の家の)子供に運転任せるかぁ?
あ、ある意味おおらか……。そういや牛の乳搾りもさせてくれたっけ。下にバケツ置いて。
牛の尻尾で叩かれるのを避けながらやった覚えがあります。
で、それを鍋で温め即飲んでました。
その牛乳の味を知っていたので、初めて市販のパック牛乳を飲んだ時は、思わず「水?」と勘違い。
だって水9・牛乳1の割合みたいな味なんですよ。殆ど牛乳の味がしませんよーっ!!
私の知る牛乳とは、バターのように濃厚な味がするものでした。はい。
まあとにかく、農家のお隣さんにつきあってトラクターの荷台で移動し、干草を積み上げバッタやコオロギを掴まえて遊び、咽喉が渇けば近くを流れる水をすくって飲み、見当たらない時は雑草を引っこ抜き、そこから湧き出てくる水を飲んでました。
でもって畑では野ネズミを手掴みで捕まえ、そのままポケットに入れて運び時々出しては撫でてました。
……うーむ、母が私を嫌っていた理由がわかる気が……。服を牛糞で汚し(トラクターの荷台にはよく詰まれていた)、ポケットには野ネズミ。カブト虫を捕まえれば部屋で飼い、夜中に飛び回られて障子の紙を穴だらけにさせ……。
うーん、そんな7、8歳の娘って嫌でしょうねー。加えて木登りしてはタイツをズタボロにしてたし。
いや、そもそも木登りするのにスカートとタイツって向いてないんだよ。
おかげで小学校高学年になる頃には、弟のお下がりの服を着せられていました。まぁ、その方が無難だな。
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