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久遠の日々徒然

同人とか小説とか映画とか日常とか(^-^)2007.9.15設置♪

新作『アメイジング・スパイダーマン』は
 家族愛とヒューマンドラマの映画でした。
 変身前の主人公をいじめていた男子生徒(校内のいじめっ子)が、育ての親である伯父を失った彼に「やめてくれ」「今日はしない」ってやり取りの後、お悔やみを言うシーンとか。
 主人公に息子を助けてもらった男性が、地区に避難命令が出ている中、避難せず仲間に呼びかけスパイダーマンに協力するシーンとか。
 犯罪者として逮捕状が警察から出ている相手でも、息子の命の恩人だから、と恩を返す様がいいです。
 そして甥っ子を愛し育ててきた伯父夫婦の存在も花丸♪
 主人公の実の父親と違い無学で、小学生の頃の甥っ子の宿題も手伝えなかった伯父は、でもすごくまっとうな大人で、反抗期の高校生な主人公と真摯に向き合い、その反発を受け止め、諌めたりあたたかい言葉をかけたりします。
 特に主人公の携帯に残された留守録のメッセージは秀逸。
 どれだけこの伯父が預かった甥っ子を「我が子」として愛してきたか、よくわかるメッセージでした。
 でも主人公にすればやりきれないでしょう。
 自分が約束を破って伯母を迎えに行かなかったことが原因で説教をくらったのに反発し、うっかり家の玄関のガラスを全部割ってしまった上夜中に飛び出して、その自分を捜しに深夜の街を歩いた結果、伯父は逃走途中のコンビニ強盗に遭遇し殺されてしまうのですから。
 反抗も反発も、相手が生きて傍にいるからこそできる事。主人公の喪失感と後悔は、想像に難くありません。
 前シリーズを全く観た事がありませんが、これはスパイダーマンが誕生するまでの物語でしたので、問題なく観られました。
 敵となった相手を殺したくなくて、なんとか話し合おうとしたあたりもいいです。
 その敵が正気に戻った時、咄嗟に主人公の命を助けるところも。
 敵となって殺そうとしていたけれど、正気に戻れば相手に対する人としての情があった。それがわかっていたから、主人公もギリギリまで迷いながら戦っていた。
 続編ありが前提の、伏線と謎をいくつか残したままの映画でしたが、高校生が主役の青春物としてもアクションムービーとしても楽しめました。
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