北海道が30℃超えて真夏日で、西日本が梅雨寒って間違ってないか、日本の天気。
で、いつもは涼しいはずの地元も外気温27℃、室内はそれ以上と自室にいながらサウナ気分味わってます。
サウナと違って不快なだけだけど。
まぁ、それはさておき。
昨日観に行ってきました。映画・スノーホワイト。
グリム童話のダークな面はきっちり強調されていました、な内容でした。
でもって白雪姫最強伝説……です。強いわ。
継母な魔女のお后の「古釘1本で男を撃退する娘に剣を与えたら無敵」といった意味のセリフに思わずうんうんと頷いてしまいました。実際、1度口頭で教えられただけの、敵を確実に殺し倒す為の技、しっかり活用していましたし。
盾を盾として使うんじゃなく、かかってきた兵士をぶっ飛ばす用途に使用しているあたりといい。
王子様なんていらない白雪姫、眼差し1つでトロールも引き下がります。
はっきり言って白雪姫というよりジャンヌ・ダルクで、ラストはエリザベス一世。
でもって「もののけ姫」だったりもします♪ その辺は観た人ならわかるはず。
にしても、見れば見るほど、悪役なはずの継母お后に同情したくなると言うか、感情移入したくなると言うか……。
やってる事は悪いんだけど。自分の若さと美貌を保つために白雪姫の心臓を食べようなんて、いけない事に違いないんだけど。
でも彼女の過去とか、白雪姫の父の、王とのベッドシーンでの呟きとか聞くと、そこから推測できる事が多々あって。
育てた親の教えが最悪で、最初の男が最悪だったとしか……。
「美しければ全てが叶う」とか「若い娘の生き血を飲めば美しくなれる」とか教えて血を飲ませたりしちゃ駄目でしょー。
子供の頃のお后はそれを疑いもせず、素直に血を飲んでるし。
そう、そんな育てられ方をしたから、普通なら嫌悪感を持つはずの行為にも何の感情も持たなかった。一緒に育った弟はその辺普通で、盗み見た姉の、血を飲むシーンにドン引きしてたけど。
そして故郷を滅ぼし彼女を攫って手に入れた男は、別の女に心変わりするとあっさり彼女を捨てたとくる。そりゃー傷つくわ。
親の最後の「復讐を!」という言葉を記憶しながら、それでも略奪者である男を愛していた(……ように推測されました。言動から)だけに、恨みも深かったものと思われます。同じタイプの男である白雪姫の父を、なんの躊躇いもなく初夜であっさり殺してしまうほどに。
で、このお后、幸せだったことはないんじゃないの? と。
魔法を使って消耗しては、己の顔に皺が出てくる事に怯え、美しさだけが己の価値と信じていたから若さと美貌を失うまいと必死で。
白雪姫は泥まみれになろうがボロボロになろうが、自分に好意を向けてくれる存在がいれば、どんな状況であろうと幸福そうに笑えたのに。
この違いは残酷でしたわ。
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