Zのクワトロ大尉に関してなら、大いに同情しましたけどねぇ。あの作戦にまで口出すスポンサーや、反抗期真っ盛りなカミーユのいる環境は精神的にしんどかったろうなぁと。
しかし。
今月号のガンダムAの安彦氏描くところのオリジンのシャアには、思いっきり同情したくなった……。
台詞無しの表情だけで心情をあますところなく表現しきってる描き手は偉いとしか。
うん。セイラは誤解したんだよね。アムロだけが苦痛の声を発したから、アムロが一方的に兄による攻撃を受けたのだと勘違いして飛び出して、アムロの心配をし兄を詰った。真っ先にアムロの手当てをした。
それから振り返って初めて、兄も負傷していたこと、兄の傷の位置の方が死に至る危険が高かった事に気づいて言葉をなくす。
うまいなあ、この展開。
その前のシャアの過去の記憶も含めて。
唯一残された守りたい存在、自分が戦う最大の理由に否定された時、人間はあんな表情を見せるのかと思わされました。
微笑んでるけど泣きたそうに見えるんです。
一言も責めたりしないけど辛そうなんです。
淡々と語って、笑みを浮かべているけど、今すぐ死にたいと言ってるように映るんです。
うーん。この表現力はやっぱプロだな、と改めて実感しました。
本気で初めてあの当時のシャアに同情してしまったわ。その直後の行動を見ても同情心が消えなかったわ。うむむむむむ★
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