思い出したのが昔読んだノンフィクション物の本の一説。
「神様が許しているのに、どうして人が許せないわけがあるの?」だったかなー。うろ覚え……。
自分の実の娘を殺した男を息子として、家族として引き取り面倒を見た女性の言葉だったような。
でもその行いの為に、実の息子からは反発され責められて、殆ど家族の縁を切られたようになってしまうんだよね。「どうして姉を殺した男を引き取って面倒見たりするんだっ!」と。
姉を殺された弟の台詞としては正しいというか、無理は無いと心情的に理解できるのですよ。むしろ実の娘を殺された憎悪に囚われず許せてしまう母親の方が理解するには難しい……。
けれど、その母親ってものすごく敬虔なキリスト教徒だったわけで……。娘を殺した男が自殺を図ったが生き延びた=神様がお許しになった、という図式が頭の中で出来上がったみたいです。だったら、信者である自分も許せるはずだ、愛せるはずだ、という方向に心が向いたらしく……。
もちろん葛藤はあったと思うんですけどね。娘を殺した、を抜きにしても殺人者として世間に後ろ指さされてる人間を引き取るわけですし、なかなか社会復帰できそうにないし。何より当人は生き残ってしまった自分に戸惑ってるし、彼女の娘を殺した時の記憶もない状態だし。
でも、その後立ち直って人生やり直せたのは間違いなくこの時憎しみを捨てて、彼の釈放後の身元引受人になった被害者の母親の愛の力だよなぁと思います。
どーしよーもない事をするのも人間なら、偉大な事をするのもまた人間なのですね……。複雑だな。
さて、明日から3日間東京滞在の予定です。日記はその間……打てても携帯から短いのがちょっと、かな?
何も書かない、って事だけは避けたいのですが。とりあえず携帯充電しておこう☆ うん。
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