観てきました、映画『アイアンマン』♪ 漫画原作の映画化だし、何よりアメリカンコミックに複雑な筋立てや掘り下げた心理面を求めてはいけない。日本の漫画と違うのだからそんなもの求めるだけ無駄である。
……と、割り切って単純に男の子供心を眺め楽しむ為に観に行きました。それで正解な映画でした。自分が危険にさらされたり、目の前でつい今し方まで笑顔で話していた兵士が殺されるのを見なければ、己がやってきた事(兵器の開発・製造と売買)を否定できなかったあたり、ああ人間だな、アメリカ人だなー、と。
現実を実感しなければ、「自分は愛国者だ」と言い切り兵器で儲けて豪邸に住んで遊び暮らす己を疑問に思わなかったんですね……。でもそれは、翻ってアメリカそのものに思えます。武器の開発も製造も売買も正当化している。自分達の身に危険がないと思っているから。
巻き込まれて初めて疑問に思い、行動を振り返って検証するか、もしくは攻撃を仕掛けてきた相手が一方的に悪いと決め付け正義を主張するか。ブッシュは徹底して後者でしたが、この映画の作り手の思いは前者にある模様です。
自分達のしている事が、異国に悲劇をもたらしている、人々を不幸にしている、と。
人はスーパーヒーローではないので、一人でできる事なんて限られてますが、それでもやれる範囲の事をするのは良い事だと思いますよ。
たとえそれで自社の株が暴落しようが役員会議でたたかれようが、社長解任要求突きつけられようが、ね。観客7人だけでしたけど、観ている間楽しめました。
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