本当なら2本ハシゴしたいところだったのですが、体調がそれを許しませんでした。足がガクガクして歩くのしんどい状態で2本は無理。
なにより、入って観た映画が3時間近い長さだったので。
……ついでにR15指定でした。
去年の『ブラックスワン』がR12であれ(同人誌のR18的内容)だったから、それなりの覚悟はしていたのですが。
まさか「食事をした直後の方はご遠慮ください」な場面がたくさん出てくるとは思っていませんでした。
か、覚悟が足りなかった……。モザイクかかった時は笑いたくなったけど。
ついでに太目のおっさんの全裸・拘束された姿なんて見たくないなー、とも思いましたね。
うん、あれは美しくない。けど画面から目をそらしたら字幕が読めなくなる(=ストーリーがわからなくなる)ので、頑張って見続けましたが。
まぁ、過去の謎解き物だと思って観た映画で、その点は間違いありませんでした。聖書の言葉と、残された写真から見えてきた真実とか。
だからそこだけに視点を当てれば面白い映画ではあります。
ただ、女性には痛い映画だな、と。
ヒロインが、男性が近づくと身をこわばらせたり表情を硬くする場面があって、「ああ、彼女はたぶん過去に男性から性的虐待を受けた事があるな」と観ているこちらはわかるんですが、それと「12の時、父親を焼いた」という告白が重なると……。
父親かよーっ!! と叫びたくなりましたね。
そこにもう1人のヒロインである女性が、14歳の時から父親にレイプされ続け、その後は兄によって性的虐待を受け続けたと告白。
うわぁ。実の父と実の兄! 多感な思春期にそれ! 実の母親は育児放棄で助けない!
そりゃ、悪夢が終わらないとすべてを捨てて逃げても無理はない、と思わされましたね。
しかもその父と兄は、娘(妹)以外の女性の事は、レイプしたら即殺害してたのだから……。
そんなことをペラペラ聞かされながら暴行されてたら、正気ではいられないわ。うん。
ということで、これを観るなら女性はそれなりのお覚悟を、です。『ドラゴン・タトゥーの女』は。
ストーリーは面白いし、謎解きも出来てます。ただ痛い。精神的にちと痛い映画です。
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