昨日ゲットした茅田さんのなんちゃってミステリー新刊を読みました。
作者はこれを「ミステリーではない」と断言してますが。
でもって「今度こそごく普通の人々の話」とかおっしゃっておりますが……。
……すみません。作者の普通と読者の普通の間には深い溝がありそうです、はい。
少なくとも私の常識はあれを普通とは言いません。
登場人物の1人の、「女の子のような顔して格闘技のプロ」くらいならまあ普通の範疇に入りますが。
ちょっと出歩けば殺人犯にぶつかったりとか殺人現場に来合わせたりするのは、たまたま寝過ごしておりた駅のある場所が関わってる事件と因縁のある所、なんて人を普通とは言いませんって。
で、この小説にやたらちりばめられた常識のズレですが、思わずイタリアで言われた「日本の常識は世界の非常識」を思い出しました。
列車が時間どおりに到着して決められた位置に止まるなんて思っちゃいけない。車を道路に止めてたら後から来る車が避けて走ってくれるなんて思っちゃいけない。目の前で引ったくりがあったら警官が犯人を追いかけてくれるなんて思ってはいけない……。
うんうん、イタリアはそういう国だったよ。
でもね、飲食店で椅子にバッグを置いたまま席を離れても盗まれないとか、財布を落としたら交番に届けられている、という世界が驚く非常識は続いてほしいなぁ。うん。
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