無収入にはなるし医療費は月に3万のペースでかかっているし(いや、このあと入院なんだよな。いくらになるんだろぉ、トホホホ☆)相変わらず熱は上がるしだるいし起きていられないしと、良い事はないみたいなんですが……。
最大の良い事がありました。
本を枕元に積んで、好きなだけ読める。
下手すると読みながら寝入ってる!
ああ、本好きにとってはある意味パラダイスな生活ですよ、これ。
もっとも枕元に本を積むのは、地震がしょっちゅう来て(今日も来た)崩れて危険なので、今はベッド脇の机に積んでます。机よりベッドの位置の方が高いので、地震が来ても顔の上に落ちてくるとかはありません。
で、まずは軽めの(扱ってる問題は差別からなる殺人等なので軽くはないのですが)特捜司法官S-Aを全巻読み返しました。
仕事に行ってたらこれは絶対出来ません。読み返したくても時間がない!!
で、次に児童文学のリンの谷のローワンのシリーズ全5巻を。
そこで充分読書することに慣れたと思えたので、彩雲国物語をラストまで読み返す! にチャレンジしました。
ふっふっふ、とても少女小説の文庫の厚さじゃないですよ、これ。1冊だけで立てますもん!!
そう、彩雲国のラストの上下巻は分厚いんです。
しかも下巻は上巻の1.5倍……。
無理矢理詰め込みすぎだろー、とは思うのですが、切るトコないなってのも確かで。
買ったまま読む暇もなく積読状態で放置していた日々もあり……。いえ、時々挿絵のあたりをパラ見してはいましたが。でもって上巻飛ばして下巻だけ読むなんて変則的な真似を(早くラスト知って安心したくて)やりましたが。
ええ、やっと、やっと続けて読めましたーっ!!
しかし、どシリアス展開になってもどこかに笑いがあるのがこの小説。
白旗、白い布! ええい、この際ふんどしでいーわ!! とか。
デビュー作で、最初の1冊で終わりだったはずの物語、良くぞここまで風呂敷を広げ、なおかつ伏線回収したなー、と感心してます。
住んでる都の外に出たら守りが解けて娘の命が失われる、と知っていて、それでも亡くなった妻の忘れ形見である愛娘を外の世界に送り出す父親がいいです。
守って、閉じ込めて、それで幸せなはずがないと知っていたから……とはいえ、父親としては辛かったろうなと。
うんうん、やっぱりこれは良質の小説だと思います。
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