小野不由美著、『残穢』を読みました。
こ、怖かった怖かった怖かったーっ!
手紙をくれた読者と著者がマンションの怪の原因を探るべく調査を始めるのだけど、これが調べれば調べるほどどんどん広範囲に影響が及んでいるとわかって、最後にルーツにたどり着くんだけど、調査に関わった人間が事故にあったり会社が倒産したり体調崩したり病気になったり……と。
「これは偶然なんでしょうか?」
こんな偶然があるわけがない、という事実が次々と積み重なっていって。
首をつった晴れ着姿の女の幽霊と、いないはずの赤ん坊の泣き声に悩まされ生活に支障を来たして転居した男は、転居先へもついて来た霊障に耐えられず首を吊って死に、1年後に自殺者が出た部屋と承知で「家賃が安いから」と契約、入居した人間が見たのは晴れ着姿の女が首を吊り揺れている姿。
ここで女が自殺しただろうと言われても、大家は亡くなったのは男だったと知っているから否定する。
ところが次の入居者も見たのは首を吊った着物姿の女の幽霊で……、と起きた事象の1つをあげても充分怖い。この女の幽霊が手紙をくれた読者の部屋(別の部屋)にも出ているから怖い。引っ越し先まで追ってきたから……いやーっ怖いっ!
だのにこれは枝葉の1つにすぎないって言うんだから……ヒー!! ノ)゚Д゚(ヽ
ああでも。
GHが好きな人にはお勧めします。
著者の考え方、物事の受け止め方が基本的にナルと同じとわかってニンマリです。
読者が撮った心霊写真を見れば「これは〇〇という現象で起きることがあるので霊とは関係ない」と説明し、幽霊についてもあれこれ解説して妄想から発したものである可能性を示唆するんです。うーん、麻衣じゃなくてナルだったんだー(笑)☆
でも、その著者でも否定できないモノがあったから、やっぱ怖いわ(|||▽||| )?
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