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久遠の日々徒然

同人とか小説とか映画とか日常とか(^-^)2007.9.15設置♪

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 はい、吉田秋生の『海街diary』の1巻~3巻を。
 以前書店の平台に1巻が置かれた時も、2巻が置かれた時も、好きな作家だから興味はあったものの中身がわからないのに買うのはちょっと……と手控えていたくせに、昨日の仕事が終た後、夜中まで開いてる書店に寄って、1~3巻が並んで置かれているのを見たら……。その並んだ表紙の色彩を見たら、なんか疲れた気持ちが癒されるのを感じて。でも1冊だけを選ぶと駄目で、3冊並べて初めてホッとすると思えて。
 結局気が付けば3冊まとめて手に持って、閉店間際の書店のレジの前に立っていました。
 帰宅して夕食のあとに一気読みしました。
 中身も癒されるものでした。
 いや、人間関係だけとか起きてる事柄見たら決して癒されるような世界じゃないはずなんだけど。
 不倫とか離婚とか恐喝とか自殺とか、プロのサッカー選手夢見て頑張っていた中学生の子供が病気で利き足を切断とか。
 娘が自分の望んだ道を歩んでくれなかったからと死ぬまで家の恥扱いする母親とか、その母親が出来のいい息子(自分が望んだ通りの道を歩んでくれたから良い子)の妻にと選んだ女性は、彼女が亡くなった後ご機嫌で鼻歌とか、子供と妻を捨てて別な女性と逃げた父親を持つ娘が、奥さんのいる男性を好きになって関係を持ったりとか……。
 夫が女と逃げて捨てられたはずの妻が、結局自分も男を好きになったら子供3人を家に置き去りにして出て行ったりとか。
 うーむ、こうして内容をひとつひとつ上げていくと、絶対に癒されそうにない物語なんだけどなぁ。
 でも、なんか癒されるんですよ。真実は1つじゃないって登場人物が言うけど、そうだなぁって。
 視点を変えれば、別な誰かの立場になれば、見えてくる情景は変わってしまうなぁ、と。
 そして捨てられたはずの娘達は母親と再会してもさしたる感慨もなく、「ああいう人なんだから仕方がない」で、女と逃げちゃった父親の事も「優しくて駄目な人」と許してしまう……。
 うん、なんか強くてしたたかで、踏みつけられても自力で立ち上がるんだよね。誰かの言葉や手を借りるにせよ。でもって頼られた側も寄りかかられた人間も、嫌な顔しない。
 大丈夫っていうみたいに肩をかしてやるんだよね。それもさりげなく。
 やっぱり癒される物語です。これは。
 

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