と言ってもまだシリーズの途中までですが。新装版が書店に出てるの見て、買うか買わないかは図書館に並んでいるポプラ社から出された小学生向けの元本読んでから決めよう、と考えまして。
しかーし、いざ借りるとなるとかなり心理的抵抗がありました。まず表紙とタイトル文字が……もう思いっきりお子様向け。ええ、小学校低学年を意識した漫画絵なんですよ。もちろん挿絵もそうで、挿絵がコマ割った漫画になっていたりして……。
ああでも、ここで挫折してはいけないと自らを励まし頑張りました。挿絵にも、ひらがないっぱいの本文にも耐えて頑張って読みましたとも!
えー……そうですね、最初の巻が貸し出し中だったので途中の巻から読んだんですが、まあ何とかなりました。この話は好きだな、と思ったのは虐待されて14歳で亡くなった少女のエピソード。孤独な術者によってこの世に呼び戻されて、自分を娘として愛してくれる養父母を得て、初恋をして、将来の夢を持って。
けれど自分が1度死んだ事を思い出し認めた時、その身体は消えてしまう……。
主人公達は必死で彼女を運命から守ろうとするんだけど、死んだ人間が年も取らないままこの世に存在し続けるのは正しくない、といわれると言葉に詰まるんだよねえ。でも彼女に生きててほしいって気持ちも強くて、わんわん泣くしかなくなる。
まあ、救いは残されている話です。子供の為の物語だから、救済がないまま終わりには出来ないし、作者もそれをしたくはなかったのでしょう。たとえ「甘い」といわれようとも。
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