……と、昨日茅田さんの新刊『ファロットの休日』を読んでしみじみ思いました。
顔が綺麗過ぎるってのも悲劇(ある意味喜劇?)だな、と。
女性が百人いたら百人全員が、老若問わずぽーっと見惚れる容姿を持っているが為に煩わしい思いをし続けて、その結果が、同年代の女友達を持つ為には相手が盲目でなければならなかった……って。
そう、今回登場した少女は事故で失明した為に、目の前の相手がどんな顔をしているかなんて関係なくて、それ故ヴァンツァーがこれまで女性から投げつけられた事のない台詞をポンポン遠慮なくぶつけてくるという、稀有な真似をして。
同じくヴァンツァーの顔を「観賞用の綺麗なお花」と同列に見て、眼福としか感じない彼女の母親の存在もあり、この母子をすっかり気に入ってしまうという……。
しかも気に入った結果が、相手に殺意が向けられているのに気づくと、これまでしてきたように見過ごせず、レティに協力まで頼んで護ってしまうという……。
あのヴァンツァーが女性をお茶に誘った!(犯人から守る為とはいえ) あのヴァンツァーが女性の家に自ら望んで泊まった!(あくまでも護衛の為とはいえ)
いやぁ、レティでなくても「天変地異の前触れか?」と言いたくなると思いますよ。リィが知ったらきっと眼をキラキラさせて面白がったと思うなー。
うん、なんだかんだで今回はレティの方も、友達未満にせよ「その他大勢」ではない存在を持ってしまったみたいだし。暇つぶしにせよ、他人の命を(精神もか)救ってるもんね。どうでもいい存在の為にわざわざそういう事はしないと思うから、なんかだいぶ人間らしい部分が出てきたなー、と感じました。まぁ今も1番の特別はリィで、これは不動みたいだけど♪
あ、昨日は夏にしては涼しい方でしたので、やっとこさ『XYY』の続きに着手できました。
けど、明日からまた猛暑になるって予報なので……ここから先が果たして書けるか不安です☆ 週間天気予報見たら、この先ずーっと31~35℃が続くらしくて……。
氷の塊を抱きたい気分になりましたわ、はい。
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