……という事で、昨日の夕方、観に行きましたよ。『クリスマス・キャロル』の映画を。
出だしの燃える蝋燭とその炎に照らされる本の表紙のクリスマス・キャロルの文字に(あ、もちろん英語で書かれてましたけどね)心を持っていかれましたーっ♪
まさか共同経営者のマーレイが亡くなってその死亡証明書を用意するシーンから始まる、とは思っていませんでしたけど。
いやぁもう、初っ端から主人公のケチケチ度の凄さを見せ付けられました。棺桶の中の共同経営者の遺体に乗せられたコインさえ、「小銭でも金は金」「死人には必要ない」と取り上げる徹底振り!!
もうあの一瞬で、「てめぇの血は何色だーっ」の世界でした。はい、ケチもあそこまで行けばもはや妖怪の類と言っていいと思います。まさに金の亡者でした。
普通棺桶の中の友人の遺体から、お金を取り上げたりはしません。むしろ入れてやるものでしょ、あの世で苦労しないように、って。
……とまあ、原作にはなかったシーンやエピソードがいくつか映画には入ってました。その代わり原作にあったシーンがいくつか消えちゃってて、そこら辺は残念でした。
でも、精霊にしがみつくガリガリに痩せた人間の子供の名前が、男の子は『無知』で女の子は『貧困』ってのはわかりやすく象徴的だったなぁ。その子供がいきなり成長して、男の子はナイフを手に暴力をふるって牢屋の中へ。女の子はちょっと薬か何かでおかしくなったみたいな感じで娼婦のような振る舞いをして拘束服を着せられる……。うん、意味深で象徴的。無知と貧困が何を招くか、よーくわかる。
あと、主人公がネズミより小さいサイズになっちゃうシーンとかも加えられ、なかなかコミカルでした。箒で叩かれそうになったりとか。
うん、原作の小説や昔サンマーク出版から出た田村すみよ作画の漫画文庫の方が泣ける内容ですけど、映画は映画で綺麗でファンタジックでコミカルで教訓的で、良かったと思います。
もっともティム少年のエピソードに関しては断然漫画文庫の方をプッシュしますが。
とりあえずクリスマス前に一度は見ておいて損はない映画だと思います。千円なら観るべき。
どうも地元のマイカルシネマは、クリスマス前に上映やめちゃいそうな感じがするし。3Dの方は続けるかもしれないけど、普通の映画バージョンの方は……。昨日の観客、私を含めて6人しかいなかった……。しかも女性ばっか。どーして男性がこれを見ないのっ!
12日からは実写版の仮面ライダーとウルトラマンと、それに宇宙戦艦ヤマトのアニメ上映するとかでポスター貼ってたしなぁ。やっぱその辺りで上映は……なくなるかなぁ。
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