猫を捨てていくなーっ! と全力で叫びたい。……叫びたくなるような事があった……。
ええ、仕事を終えて帰ろうと駐車場の車に向かった時、どう聞いても子猫、な鳴き声がしまして。
勤め先の店の近くに民家はありません(離れた場所にはあるようですが)。あるのはガソリンスタンドと洗車場と、道路の向かいのちょっと離れた所にコンビニ。そして建設中のパチンコ屋……。
職場と同じ側の離れた位置には、ロック○ウンという名称のスーパーやドラッグストアやレストランや美容室等の集合施設(店舗はそれぞれ独立して建っている)が……。
間違ってもこんな場所、ペットの猫ならうろつきません。はい、うろつかないと思います。まして時間帯は夜中。普通のお店は閉まっている時間です。買い物客の連れてきたペットがうっかり車から出た、なんてパターンもあまり考えられません。
それに聞こえてくる声は、「助けて」「怖いよ」と訴えてるような子猫の必死な鳴き声。
見える範囲をチェックしても、店の駐車場には見当たらない。車の下から聞こえてくる声でもない。「どこから?」と目を閉じて意識を集中したところ、方角の見当はついたのでそちらを見て……舌打ち☆
小川の向こうの、丈の長い草むらの方向から聞こえていると。店の照明や駐車場のライトは当然そちらの方には届かず、またこの暗がりでは川を渡る場所も見つけられない。上手く渡ったとしても、明かりもなしにどこかにいるであろう猫を捜すのは……。
非常に困難。めいっぱい困難★
迷子の猫であるならいい。自力で家のある場所に戻れてくれればいい。そう願いながら車を移動させ、声のする方向に車のライトを当ててみました。せめて見える範囲に姿を現してくれれば何とか出来るかも、と。
子猫の声は、少しの間続いて、途切れました。
数分待って、諦めて車に乗り帰宅しましたが……捨て猫でなかった事を祈ります。道を見つけて、安全な場所に移動したのであってほしいです。
でももし捨て猫だったのならば!
……せめて人が見つけて拾える場所に……と思わずにいられません。クークーがいるのに新たな捨て猫なんて拾う気か、と問われたら困りますが……。姿を目にしてしまえばたぶん、10年は付き合う覚悟で抱き上げてしまうかと。
ほんとは、子猫が捨てられないのが一番、なんですがね。
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