な立ち読みを昨日やってしまいました。グイン・サーガの新刊、まるでオフィーリアかと言いたくなるようなシルヴィアが表紙の巻です。
もちろん書店で長々と一箇所に留まっていた訳ではありません。が、読めちゃったんですよ。読めちゃう内容だったんですよ。うーっ★ 最初はあとがきだけ読んで終わりのつもりだったのに。
何はともあれグイン・サーガアニメ化決定おめでとうございます。しかし最初の方はいいにしても後のあーゆーシーンやこーゆーシーン、アニメで放映していいの? な気分なんですが。
そして今回の新刊でグインの女心への疎さは決定的になりました。誠実なんだけどね、思いやりもあるんだけどね、でも女が求めてる言葉は言わない。たぶん考えもつかないんだろうな、と。
本当はなんと言ってほしくてそういう台詞を口にするのか、までは頭がまわらず、素直にそのまま受け止めて自分は夫として失格なんだ、と降りてしまうんだもん。そうじゃないよ、と言いたいんだけど。貴方の奥さんは甘えたいだけだよ、と。
でも、そんな風には考えないんだよな、グインって。これじゃハゾスでなくても頭抱えたくなると思う。でもってハゾスにとっては皇帝とグインの名誉を守る為なら、無実の人間を拷問にかけようが嘘の自白を強制しようが死刑にしようが痛くも痒くもないんだと今回の話で知りました。
それでもさすがに赤ん坊まで手にかける事はできなかったようですが。うん、生まれてきてはいけなかった子供なんだ、と思っても殺せなかったし、自分が殺せないものを他人に命じて殺させる事もできなかったって点でやはりこの人も根は善良です。国の為となると非情になれるんだけど、それでも赤子は殺せない。後々災いの種になる、とわかっていても殺せない。
だよねえ。弱った母親から早産で生まれて、そのまま放置しておけば死ぬとわかっている子を、自分の屋敷に連れ帰って湯で洗ってミルク与えちゃった後では、殺せないよねぇ。うんうん。
と、かように内容が頭に入っちゃう立ち読みをしてしまいました。1冊丸ごと……。本屋さん、ごめんなさいっ!
ハリポタの最終巻と茅田さんのクラブレ新刊、昨日読み終えました。いやー、満足、心が満腹~って感じです♪
で、発売直後であまりネタばれになってもなんですが、今までずーっと嫌な奴、駄目ないばりんぼと思っていたドラコ・マルフォイに対する評価、この最終巻で変わりました。
いつもくっついてるダメダメコンビな腰ぎんちゃくの2人の事、友人だとは思っているように見えなかったんですよ。せいぜい役立たずの手下くらいにしか見なしてるように見えなかったんですよ。
だのに炎に巻かれる中で、気絶したゴイルを引っ張って逃れようとしていたこと。ハリーが箒に乗って助けに来た時、ゴイルが重すぎて持ち上げられずドラコ1人なら助けられる状況だったのに、ゴイルから手を離そうとはしなかった事。命が危険にさらされている状況下で見捨てない、これは手下扱いだったら決してしないはず。
このシーン読んだら、ドラコって本当に救いようのないキャラって訳じゃないと思いました。ただ両親の影響下で育ったから純血至上主義になって道を誤っただけと。
あとはレギュラス・ブラックのしもべ妖精に対する優しさがすごいなー、と。自分の命を捨ててでも屋敷妖精を生き延びさせる事を選択したってのが何と言うか……。うん、死喰い人のメンバーだったにせよ、自分が闇の帝王に反旗を翻しても家族には咎が及ばないように、と己の考えを述べる事を封印していたあたりの配慮とか……。
シリウスに欠けていた物を弟のレギュラスは持っていた、とハリーも認めるしかなかったくだりが好きですねー。まあ、好きな相手の欠点を知るのも大人になる為のステップだよなぁ。
ジェームズ・ポッターはいじめっ子だったし、シリウス・ブラックはしもべ妖精に感情があるなんて考えもしない人間だった。でリーマス・ルーピンは現実に背を向けて逃げようとする臆病さを持っていたし。誰一人完全じゃない。みんな欠点がある。いい面も悪い面もある。
それで言えば一番のどんでん返しはダンブルドアとスネイプですが。
……いかん、ここまでで充分けっこうなネタばれになってる気がする☆ 気のせい……じゃないよね。