忍者ブログ

久遠の日々徒然

同人とか小説とか映画とか日常とか(^-^)2007.9.15設置♪

事実は1つ、でも真実は……☆
同じ出来事、同じ体験なのに、AとBでは全く受け止め方が違う。
 Aにとっては既に過去の事で、当時の自分を反省し「嫉妬だった」と認めているが、Bにとってその出来事は今も生々しいトラウマで、封印し忘れなければ生きていられない類の事だったという……。
 竹宮さんから見た大泉時代と萩尾さんから見た大泉時代はあまりにも乖離していた……。
 竹宮さんは萩尾さんの漫画の実力に圧倒され、編集部が彼女に肩入れしていると思っていたけれど、萩尾さんは竹宮さんの対人能力や巨匠に認められる才能を羨ましく思い、人付き合いが苦手な自分と比べてしまっていたと……。
 そして竹宮さんにとっては遠い昔の思い出の中の事であっても、萩尾さんにとってはまだ昨日の事のように傷口が痛む。絶対に触れられたくない、それが謝罪であっても駄目なのだと。
 うう、見事に拗れてる……。
 どちらも互いを羨望し、時に嫉妬していたけれど、それを素直に口にできる竹宮さんと、全てを飲み込み我慢して(黙って)しまった萩尾さんでは、傷の深さが違うだろう。
 理不尽だと感情を爆発させれば楽だったろうに、それができない性格故に50年近くも引きずって耐えがたい痛みを今も抱えてる……。
 ……繊細な人は、生きるのが大変だ。
 

PR

コメント

コメントを書く