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久遠の日々徒然

同人とか小説とか映画とか日常とか(^-^)2007.9.15設置♪

発送作業の最中なのに☆
 図書館から借りた本を連日読んでます。
 ええ、気がつけば返却日が3日後に迫っていまして、だのに借りた本のうちまだ読み終えたのは1冊って、そりゃあんまりじゃないかと。
 てーっ、会誌の発送作業の最中なんだよ、手が止まってるじゃん、と自分に突っ込み。
 でもでも一冊しか読んでいない状態で返すなんて、読書好きの人間として許せないので……。
 で、結局昨日今日と睡眠時間削る形で読んでます。よし、残りは1冊と半分だっ♪
 しかし……フィクションの中の話とはいえ痛いなぁ。
 突然理由なくして殺された者は、自分が死んだという実感がなく……ってのはわかる気がする。
 けど今日の朝に読んだ本の殺された被害者は、まだ5~6歳の子供でしかなくて。
 それが変質者に乱暴されたあげく殺されたっていうのはなー。
 そして子供は家に帰ろうとする。自分が死んだとまだわかっていないから。
 でも、やっとの思いで帰ってきてしがみついても、母親には亡くなった娘は見えない……。
 そこで子供は自分が死んでいる事実を受け入れるってのがなぁ。
 傍観者でしかない主人公が「抱きしめてやれ」と思わずにいられなかったのもわかるわ。
 しかも子供が「帰る」と言っていた家は、必ずしも子供にとって安住の場所ではなかったというのが更に……。
 父親は母親に暴力をふるい、母親は抵抗できない幼い娘にその鬱憤をぶつける。
 だから子供の身体は服を脱ぐと傷だらけ痣だらけ。
 それでも子供は、暴力におびえながらも母親が好きで、「お母さんのところに帰るの」と繰り返すのが……。
 死んだ子供に付き合って面倒見ているうちに、主人公もどんどん変わります。自分の子供も愛せなかった、家族を省みる事のなかった男が、幽霊の女の子を抱っこして食事をさせて、自分が貧血起こすような怪我をしてても、子供の方を守ろうとして。
 雨による崖崩れに巻き込まれて、寒さと出血で己の指の感覚がなくなっても、子供を死なせまいと(もう死んでいる子供なのに)声をかけて励まし続けた。自分より子供を助けてくれと願い続けた。
 最後に実家に戻ったこの主人公の今後の人生は、これまでと変わったものになると思います。
 彼岸花が表紙に描かれた本の話でした。
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