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久遠の日々徒然

同人とか小説とか映画とか日常とか(^-^)2007.9.15設置♪

『カスピアン王子の角笛』観て来ましたが……★
 以下ネタばれ含む内容になるので知りたくない方はここから回れ右して下さいませ。
 とにかく観ていて最初にあれ、となったのはスーザンが他校の男子学生にナンパされてるシーンが加わっていたこと。原作にそんな描写はなかったよな、とか思いつつ観てたら、なにかスーザンがカスピアンに好意的。兄のピーターよりカスピアンの味方につく、みたいな感じで。
 でもってカスピアンの方も角笛の本来の持ち主であるスーザンに惹かれているのを隠しもしないというか若さ故の情熱というか……。
 ちょっと待て、この話はラブロマンスでも戦闘物でもなかったはずだーっ、と言いたくなる展開にあれれれれ、でした。
 もっとも、原作にはなくても白い魔女があわや復活しようとするシーンと、その誘惑に屈してしまいそうになるカスピアンとピーター。それを阻止すべく剣をふるい白い魔女を消し去るエドマンドには心の内で拍手しました。あれって大人になりかけている人間とそうではない子供の心を持った人間の差を際立たせているシーンだなあと。
 しかしカスピアン王子が大人にされた理由が「原作どおりの年齢だと、13歳のカスピアンに16、17歳になるピーターがすべてを委ねたり任せるのは不自然」って、それですかい。
 でも結局カスピアンが少年でなくなった為にいちいちピーターと対立したり言い争ったりする訳で……。カスピアンが少年であれば決して言わないような台詞をピーターはぶつけちゃうしなぁ。テルマール人だからナルニアの王になる資格はない、認めないなんて。「いらない」はなかろうよと思っちゃいました。
 おかげで今回のナルニアはナルニア的な牧歌的雰囲気が殆どありません。人間の軍隊との戦闘が続くせいもあるだろうけど(ねずみの兵士達がお城で猫を縛り上げちゃうシーンとかは笑えますが)。1人戦闘に参加せずアスランを捜し求めるルーシーだけが辛うじてナルニア的雰囲気を残しています。
 というか……今回の映画の雰囲気は原作の最終巻のそれに近いんだわ。踊る事をやめお喋りもしない木々、ただの獣に戻ってしまった熊、沈黙の大地、神の姿が失せた河……。うん、これって最終巻の雰囲気だよ。
 まあそれでもラストでスーザンの言う「きっと上手くいかないわ。だって私1300歳も年上だもの」と、姉とカスピアンのキスシーン目の前で見せられ「大人になったらわかるのかしら」と無邪気に聞いちゃうルーシーと「一生わかりたくない」と答えてしまうエドマンドがお笑いです。最後の最後に笑えてホッとしました。あはは★
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