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久遠の日々徒然

同人とか小説とか映画とか日常とか(^-^)2007.9.15設置♪

眠る前に読書☆
 どうせ-10℃で室温も冷蔵庫の温度より低くて、手がかじかんでペンも持てないなら、と風呂上りに読書しました。
 図書館から借りた児童書で、字も大きいし挿絵も多いしすぐ読めるよな、と。
 実際すぐ読めましたし、面白かったです。
 何故か11と言う数字が怖い、嫌だと感じる、文字が蜘蛛や触手のようにしか見えず殆ど読めない学習障害を持つ、主人公の少年。
 その彼が11歳の誕生日プレゼントを探していて偶然見付けた新聞の切りぬき。
 そこには幼い彼の写真が載っていて、記事の辛うじて読めた部分には、『行方不明』の単語と、覚えのない姓が。
 僕の姓はマッケンジーじゃないの? おじいちゃんは本当のおじいちゃんじゃないの? とショックを受けながらも、真実を知るべく行動を開始する主人公のサム。まずは誰かこの記事を正しく読んでくれる相手を探さないと、となって接近した相手は転校生の少女。
「友達になろうとしても無駄よ。どうせすぐ転校しちゃうから」と言いながらも協力する少女と共に過去を解明しようとするのですが……。
 繰り返し見る悪夢の数々は、過去の記憶の断片なのか。自分はここにいてもいいのかと自問し悩むサム。
 わくわくハラハラしながら主人公達を見守ってしまいました。「おじいちゃん」や近所の住人がすっごくあたたかくていい人達で。
 主人公が学校で食べるお弁当のサンドイッチをせっせと作って差し入れてくれるおじいちゃんのお友達なお隣さんや、学習障害のことを知って「広い世界を知らなきゃだめよ」と毎日1時間は時間を割いて本を読み聞かせてくれるインド料理店経営の女性や。
 でも逆に、過去を知ってるはずの周りの者が皆いい人達ばかりだから、正面から事実を問い詰めることができない主人公とか。
 うーん、その心情はわかるなぁって感じで。
 転校と引っ越しが決まって、「なんで友達になんかなろうとしたの」「友達になんかなるんじゃなかった」と泣く少女の思いも。
 読後感がかなりいい物語です。タイトルは『11をさがして』  
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